誰にとっての「平和」、何のための「平和」? (Jp)

真の政治改革と社会正義が実現しない限り『平和』はもたらされません。」ナウンラッ、カチン女性同盟

“Women’s Rights not for Corporate Profit” at Rio+20

RIO+20、持続可能な開発のための国連国際会議が20年ぶりにリオデジャネイロに戻って開かれました。「武力紛争」の開発への影響は甚大ですが、会議ではほとんど触れられませんでした。では、「平和」とは何でしょうか?「開発」は企業の利益と経済成長を優先にし、人々の土地、資源に対する権利を奪っています。国と企業は「平和な社会、豊かな社会」のために人々の社会正義を求める行動を武力で破壊しています。誰にとっての「平和」、何のための「平和」が優先されているのでしょうか?

RIO+20での市民社会の声、ビルマ、カチン女性同盟のプレゼンテーションを紹介します。

ビルマ、ミャンマーというと、最近民主化が進み、スーチーさんは解放され政治に復帰し、国民は人権を享受することができるようになった、と思われるかもしれませんね。2010年に選挙が行われ、民政が軍事独裁政権に取って代わり、いくつかの民族州の解放部隊と停戦協定を結んだことからそのような印象をもたれるのでしょう。たしかに、国際社会はビルマに対する制裁措置を解除または停止し、多くの外国企業が投資目的にビルマ政府と交渉を進めています。

しかし、実際は、軍が国の権力を握っています。現行の憲法では、民族州の人々の人権は認められず、民族州の天然資源は軍によって奪われています。公式の資料では、医療と教育への合計の支出が対GDP9%以下なのにたいし、軍事費は17%です。歳入に関しては不透明なままで、実際の軍事費はこれよりかなり多いと思われます。

実際、ビルマに『平和』はもたらされていません。政府は北ビルマ、カチン州でカチン独立組織に対しさらに激しい戦闘行為を行っています。民間人に対する組織的人権侵害、女性へのレイプ、殺害がビルマ軍によって行われています。軍事攻撃が再開されて一年で7万5千人の人々が強制退去させられました。

カチン独立組織はカチンの人々の人権を取り戻すことを願い、94年に当時のビルマ軍事政権との停戦に応じました。しかし軍事政権はこれを利用し、カチン州の豊かな天然資源を海外の投資家に売り渡したのです。金やヒスイの採鉱、材木のための森林伐採、巨大ダムの建設などによってカチンの村々、自然環境は破壊されました。人々は生活の糧を奪われ、貧困に苦しみ、仕事を求めて中国へ渡りました。多くの少女、女性が人身売買、特に中国人男性との強制結婚の被害者となりました。

真の政治改革と民族州の人々にとっての正義が実現しない限り「停戦」は平和を意味しません。真の政治対話がなされない限り、『持続可能な開発』はありえません。  http://www.kachinwomen.com/

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